台湾遠征 〜異国で一夏の思い出〜

「さっきは緊張して恥ずかしくなって逃げてしまった。でも今は大丈夫、あなたとキスをする為に戻ってきました。」



 

 

 

 

 

 









付き合った経験は中学校の時一度だけ。



キスはしたことがない。


当然エッチもしたことがない。


そんな台湾の女の子が俺の唇を求める。
異国の地で一夏のアバンチュールが始まろうとしていた。












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台湾遠征を終えて、色んな思い出が蘇る。




皆で食べた美味しかった台湾飯、

 


異国のスーパー美女

 

 




言葉が出てこなくて地蔵したストナン、





男友達によるブロックという新しい壁に阻まれたクラナン



ガンシカされまくるGT


 

 

 



どれも今振り返ると刺激的な思い出である。





その中でも最終日のハードウェルさん主催コンパが僕の中ではひときわ特別な思い出として記憶に刻まれた。


 

 

 

出発前に国内で某出会い系アプリを使ってハードウェルさんが6:6のコンパを企画。




もちろん現地の女の子とである。


 

 

 

 


出発前からこの話を聞いてウキウキしていた。

 

 

 

 

 

 




だってこれから先の人生で現地の女の子と即席コンパをするなんてもう起きえないよ!




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



開催は最終日。
僕はその直前までストリートで連れ出した女の子とたこ焼きアポを戦っていた。

 

 

 

 



台湾には日本でもお馴染みの銀タコがあり、オススメの連れ出し先として教わっていたからである。



 

 

 

 

 


「When did you kiss recently?」

 

 

 

 

 

 



いつもよく使うフレーズも英語にするとぎこちなさが残り女の子の顔が曇る。

 

 

 

 

 

 


アポを意識して開始早々ぶっ込みすぎたか....潮時か....。



女の子に別れを告げ皆とコンパに向かう。


日本であまりコンパをしない為緊張が走る。でも今日は凄腕達が一緒だ。
きっと大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 


「Hi!」



6人の女の子が現れる。

うーん、幹事MAXの法則は異国台湾でもやはり存在した。
しかし幹事とボーダー子、ロリぽちゃ子は中々。

 

 

 

 

 


まあ適当に話をつないで様子見て
食いつき次第では全力でサポートをしよう!
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



そして異国の地で奇妙なコンパが始まった。





さすが凄腕の男達、人数不足をものともせず、まんべんなく和む、和む、和む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


しかし全体的にお酒を皆飲まない。そして出てくる言葉の壁。

 

 

 

 

結果、出される放流サイン。

 

 

 

 

 

 

 

圧倒的放流!!

 

 

 

 

 

 

その中でも勝ちを探るのがナンパ師である。



 

 

 

 

♪(´ε` )「ぺこの横の縦ボーダー子食いつきあるからそのまま行っちゃってください」


 

 

 

 

( ´Д`)「マジスカ!頑張ります!」



 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直この子からだけはlolを感じていた。 うまいこと2人になれたら即れる、
でも1人では行きたくないっていうのがめっちゃでてるぅーw




 

 

 

 

 

そんなサインを嗅ぎつけたのか凄腕達は瞬く間に退店を提案、物の見事にセパを行った。


 

 

 

 

 

 

 

 



気づけば残されたのは幹事のハードウェルさんと幹事子、そして俺とボーダー子の4人になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


( ´Д`) 「必殺仕事人や....これは即らなあかん」




4人で幹事子オススメオシャレバーへ向かう

 

 

 

 

 

 



しかし満席。

 

 

 

 


土地勘のない男達からはいつも「銀タコ」しか提案できず、路頭に迷う。



1時間ほど歩きようやく次のバーへ入店。

歩き疲れて幹事子も吹っ切れたのだろう。

お酒を飲めないはずの幹事子からショットが提案される。

 

 

 

 

 

 



出てくる9種類のショット!





( ´Д`)「台湾まで来て北海道クラスタ直伝儀式開催か」




あっという間に酔っ払う幹事子。
ハードウェルさんと一気に良い感じになる。

 

 

 

 

 

 


一方ボーダー子は水をがぶ飲み。
指はつないでいるものの仕上がりは見られない。

 

 

 

 

 

 

 


( ´Д`)「これはセパるべきか....。俺の方はキスもしたことないて言うてるしこれ負けそうだなあ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



ハードウェルさんの反応を伺う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



(^ω^)「ペコ君ボーダー子とポケモン探してきなよ!幹事子と俺は2人で話してるから」











きたー!指示きたー!

 

 

 

 

 

 


(つД`)ノ「ポケモンセパっすか!難しくないっすか?」

 

 

 



そう思っていたが提案はあっさり承諾。ボーダー子と外に2人きりで出ることに。

ちなみにボーダー子はポケモンGOをやっていないw

 

 

 

 

 

 

 


フシギダネモンスターボールを投げながら
次の一手を考える俺。

 

 

 

 

しかし妙案は浮かばない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(つД`)ノ「ピカチュウのぬいぐるみあるからちょっと部屋おいでよ、ういろうもあるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 



怪しすぎる誘いしかできず散々グダられるもなんとか部屋イン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後述だが、理由なんてなんでもいいんだ。

 

 







気づけばベッドに腰掛けピカチュウの人形で遊ぶボーダー子。

 

 

 

 

 

 


(つД`)ノ「ん!もしかするとこれはイケる?」





しかしよく見ると靴を脱いでいない。






(つД`)ノ「靴脱いでこっちおいで〜」

 

 

 

 

 

 

 

 


(-_-) 「No!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

靴脱ぎ断固拒否!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


圧倒的拒否!

 

 

 

 

 

 



誘ってみるも来ようともしない、しかし近づくと頭を肩にもたれかけてくる。






 

 

 

 

 

 

 


(つД`)ノ「よしゆっくりとキスや!」
チューするよと言っても嫌がる感じがなかったのでほっぺにキス。





 

 

 

 

 

その瞬間立ち上がり慌てだすボーダー子。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・_・; 「I will go back to my friend」

 

 

 

 


幹事子に電話をしながらピカチュウ人形を持って外に出て行くボーダー子。


 

 

 

 

 

 

 

 

(つД`)「あかん!ハードウェルさんが今仕上げているところ、このままだと俺のせいで邪魔が入ってしまう!!!」






しかし時すでに遅し、疾風の如く消え去ったボーダー子。






足を引っ張ったこと、純粋なボーダー子を傷つけてしまったかなという2つの罪悪感を抱え俺はベッドに身を投げた。













 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





20分後ラインが鳴る。



ハードウェルさんからだ。






(^ω^)「今から3人でペコ君の部屋に行くよ!」










( ´Д`)「え!どういうこと?3人?俺パンイチで寝る気満々でしたよ!?」






ハードウェルさんが部屋にボーダー子を連れて行くと言い切った理由は下記である。





ハードウェルさんがボーダー子が戻った後に、幹事子を交えて事情を聴取したところ、
初めてのことで気が動転して出てきてしまったとのこと。

嫌ではなかった。ということがわかったとのこと。





 

 

 

 

 

 

 



なんという凄腕w

 

 


そしてまさかの再チャンス到来!



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




使わないだろうと思っていたけれども念の為
持ってきた卒アルで和み、再度キストライ。








 

 

 

 



受け入れられる。








 

 

 

 

 

 

 

 

 



そして冒頭の言葉。




「さっきは緊張して恥ずかしくなって逃げてしまった。でも今は大丈夫、あなたとキスをする為に戻ってきました。」


 

 



キスを覚えた子猫の好奇心は強い。





激しく求められる。








交わる舌と舌。



「どうやってすればいいの?」





ディープキスを今日キスを覚えた外国の女の子に教える俺。なんだこのシュチュエーションは興奮する!!!










しかし










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゆっくり段階を経て事を進めるも最終段階だけはどうしてもダメとのこと。







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「今日はキス他だけでももう精一杯、恥ずかしい。次会った時にして////」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







この言葉で十分だった。



 

 

 

 

 

 

 

 

 






俺はおろしかけたパンツを履き戻した。











結果的に即をすることはできず、ナンパ師としては負けなのかもしれない。この子とはもう会うことはないのかもしれない。










だが自分の選択に悔いはない。


相手あっての行為だ。





これは俗にいう形式グダなんかではない。 













 

 

 

 



尚翌日もボーダー子とのラインは続いている。








「出発を見送りたい。会えませんか?」













残念ながらフライトの時間が早すぎて再会は叶わなかった。




しかし彼女の中で俺は綺麗な思い出として残ったようだ。







 

 




「Thanks for my first kiss, I never forgot it」










やっぱり旅にはドラマがある!

 

 

Fin